なんこ鍋(なんこなべ)は、桜鍋の一種であり、馬肉(腸等のもつ)を味噌で煮込んだ鍋料理。秋田県の料理や、北海道空知地方の郷土料理ともされている。長野県では「おたぐり」と呼ぶ。

「なんこ」とは方言であり、空知地方を中心に「馬の腸」の意味で使うこともある。それら馬肉を指す。

概要

馬肉の鍋料理は、江戸や秋田県阿仁鉱山で食されていた料理である。また、北海道の炭鉱の鉱夫にビタミンB2欠乏症が発生した際、空知地方に広まったとされる。

地方によって作り方が異なる。

調味料として醤油やカレー粉や胡椒を使用する事もあり、具材としてゴボウ、タケノコ、コンニャクを使用し、柳川鍋のように鶏卵でとじる場合もある。

ホタテの貝殻を鍋に使う「かやき」の形で供されることもある。作家の松田解子は、20世紀初頭の秋田県荒川鉱山では、この形で労働者たちが食べていたと記している。

そのまま食したり、「汁掛け飯」として飯の上にかけたり、うどんの汁とするなど食べ方は様々である。

これらの料理は各地で食べられている。

  • 北海道
    • 歌志内市
    • 赤平市
    • 芦別市
    • 三笠市
    • 岩見沢市
  • 秋田県
    • 北秋田市
  • 長野県

脚注

関連項目

  • 桜鍋 - 馬肉を用いた鍋
  • 牡丹鍋 - 猪肉を用いた鍋
  • 日本の郷土料理一覧
  • 日本の獣肉食の歴史

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