UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ 2021-22は、今シーズンから新設された欧州サッカー連盟(UEFA)が主催する欧州第三のクラブサッカー大会である。優勝チームはUEFAチャンピオンズリーグ 2022-23のグループステージ出場権を得ていない場合に、UEFAヨーロッパリーグ 2022-23のグループステージ出場権を得る。決勝戦はアルバニア・ティラナのアレーナ・コムバターレで開催された。
今シーズンは、1998-99シーズン以来の欧州3大カップ(UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグ、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ)が開催されるシーズンとなる。(1998-99シーズンまではUEFAカップウィナーズカップが開催されていた。)
新型コロナ感染症の影響
グループステージ以降、試合中の選手交代は5人まで(延長戦に入った場合は6人まで)認められる。
出場枠
55カ国・地域のUEFAメンバーのうち、54カ国・地域から合計181チームが今シーズンのUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)に参加した。各国の出場枠数は、2015-16シーズンから2019-20シーズンまでの過去5シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)およびUEFAヨーロッパリーグ(UEL)の成績を対象とした2020年度版のUEFAランキングによって決定された。
- UEFAランキング1位から5位の各協会からは1チームが出場する。(ただし、スペインはラ・リーガ2020-2021で7位のビジャレアルがUEL 2020-21で優勝し、2021-22シーズンはUCL 2021-22に出場するため、スペインから直接、今大会に出場するチームはない)
- UEFAランキング6位から15位と51位から55位の各協会からは2チームが出場する。
- UEFAランキング16位から50位の各協会(リヒテンシュタインを除く)からは3チームが出場する。(UECLの優勝チームは翌年のUELに出場できる権利が得るが、UECLは2021-22シーズンから始まった大会のため、UEL 2021-22ではUECL優勝枠が空いたことで、UEFAランキング16位キプロスのチームのうち、キプロス・カップ優勝のアノルトシス・ファマグスタはUEL 2021-22に出場するため、直接、本大会に出場するのは2チームとなる。)
- 国内リーグを持たないリヒテンシュタインはカップ戦優勝の1枠のみとなる。
- UCL 2021-22で敗退した19チームとUEL 2021-22で敗退した26チームが今大会に出場する。(元々はUCLからは20チームが出場する予定であったが、UCLの出場チーム数が変更されたため19チームとなった)
協会ランキング
出場権の配分
UEFAヨーロッパカンファレンスリーグの優勝チームは翌年のUEFAヨーロッパリーグの出場権を得るが、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグは今季から始まった大会のため、UEFAヨーロッパリーグにおけるUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ優勝枠が空いたことで、各協会の参加ラウンドは以下のように変更された。
- UEFAランキング16位のキプロスのキプロス・カップ優勝チームの参加ラウンドはヨーロッパカンファレンスリーグの予選2回戦ではなく、ヨーロッパリーグの予選3回戦に繰り上げられた。
- 同30位のスロバキアのスロヴェンスキー・ポハール、同31位のリヒテンシュタインのリヒテンシュタイン・カップ優勝チームの参加ラウンドは予選1回戦から予選2回戦に繰り上げられた。
また、UEFAチャンピオンズリーグ 2021-22の予選1回戦の敗者17チームががヨーロッパカンファレンスリーグ予選2回戦(チャンピオンズ・パート)に出場する予定だったが、UEFAチャンピオンズリーグ 2020-21決勝でチェルシー(プレミアリーグ2020-2021では4位)が優勝し、プレミアリーグ4位に与えられる予定だったグループステージ出場枠が空いた関係で、予選1回戦の敗者が16チームに変更された。その為、チャンピオンズリーグからカンファレンスリーグに参加できるのは19チームになり、UEFAチャンピオンズリーグ 2021-22予選1回戦の敗者のうち1チームが抽選により予選2回戦が不戦勝となり、予選3回戦から出場する。
さらに、UEFAヨーロッパリーグ 2020-21決勝でビジャレアルが優勝し、ラ・リーガ7位に与えられる予定だったプレーオフ出場枠が空いたため、各協会の参加ラウンドは以下のように変更された。
- UEFAランキング17位のスイスのスイス・カップ、同18位のギリシャのキペロ・エラーダス優勝チームの参加ラウンドは予選2回戦から予選3回戦に繰り上げられた。
- 同32位のスロベニアのスロベニア・カップ、同33位のハンガリーのマジャル・クパ、同34位のルクセンブルクのルクセンブルク・カップ、同35位のリトアニアのLFFタウレー優勝チームの参加ラウンドは予選1回戦から予選2回戦に繰り上げられた。
出場チーム
括弧内は各チームが参加ラウンドの出場権を獲得した方法を示している。
- CW: カップ優勝 (Cup Winners)
- LC: リーグカップ優勝 (League Cup winners) ※該当なし
- 数字: リーグ順位
- PW: ヨーロッパカンファレンスリーグ出場権獲得プレーオフ勝者 (Play-offs Winners)
- UCL: UEFAチャンピオンズリーグ 2021-22敗退 (UEFA Champions League)
- Q1: 同予選1回戦敗者 (1st Qualifying round)
- PR: 同予備予選敗者 (Preliminary round)
- UEL: UEFAヨーロッパリーグ 2021-22敗退 (UEFA Europa League)
- GS: 同グループステージ3位 (Group stage round)
- PO: 同プレーオフ敗者 (Play-off round)
- Q3: 同予選3回戦敗者 (3rd Qualifying round)
大会日程
日程は以下の通り。本戦の決勝(水曜日)を除いて、基本的にすべての試合は木曜日に行われるが、他のスケジュールとの競合の関係で例外として火曜日・水曜日にも行われる。 グループステージから、キックオフ時間は、18:45(以前の18:55ではなく)と21:00 CEST / CETの予定となっているが、地理的な理由で、例外的に16:30になる可能性がある。 グループステージの抽選を除き、抽選はスイスのニヨンにあるUEFA本部で行われる。
予選
予選1回戦
予選1回戦では、合計66チームが参加する。組み合わせ抽選会は、2021年6月15日に行われた。第1戦は2021年7月8日(一部、7月6日)に、また第2戦は同年7月15日(一部、7月13日)に行う。
- Notes
予選2回戦
予選2回戦では、合計108チームが参加する。組み合わせ抽選会は、2021年6月16日に行われた。第1戦は主に2021年7月22日に、また第2戦は同年主に7月29日に行う。
- Notes
予選3回戦
予選3回戦では、合計64チームが参加する。組み合わせ抽選会は、2021年7月19日に行われた。第1戦は2021年8月5日(一部、8月3日)に、また第2戦は同年8月12日(一部、8月10日)に行う。
プレーオフ
プレーオフでは、合計44チームが参加する。組み合わせ抽選会は、2021年8月2日に行われた。第1戦は2021年8月19日に、また第2戦は同年8月26日に行う。
グループステージ
グループステージの組み合わせ抽選会は2021年8月27日にトルコ・イスタンブールで行われる。32チームが4チームずつ8グループに振り分けられるが、同じ協会から複数のチームが参加した場合は同じグループにはならない。また、アゼルバイジャンとアルメニアのチームが同じグループに入ることも排除される。32チームがUEFAクラブ係数に基づいてポット1~4に振り分けられる。
各グループの4チームはホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たり戦 (各チーム6試合)を実施する。試合は第1節が9月16日、第2節が9月30日、第3節が10月21日、第4節が11月4日、第5節が11月25日、第6節が12月9日に実施される。各グループを1位で勝ち抜いた8チームが決勝トーナメントへ、2位で勝ち抜いた8チームが決勝トーナメントプレーオフへ進出する。
アラシュケルト、ボデ/グリムト、フローラ・タリン、カイラト、リンカーン・レッド・インプス、ムラ、ラナース、ウニオン・ベルリンの8チームはUEFAのコンペティションのグループステージにデビューを果たした。アラシュケルト、フローラ、リンカーン・レッド・インプスは、それぞれアルメニア、エストニア、ジブラルタルからのUEFAの大会初のグループステージ進出を果たした。
出場チーム
ポット分けは以下の通りとなる。
グループA
グループB
グループC
グループD
グループE
グループF
グループG
グループH
決勝トーナメント
決勝トーナメントプレーオフ
ラウンド16
準々決勝
準決勝
決勝
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 公式サイト(英語)




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