安養院(あんよういん)は、東京都品川区にある天台宗の寺院。
概要
平安時代初期、慈覚大師円仁によって開山された。1624年(寛永元年)、唱岳長音によって中興された。
当寺の本尊は釈迦涅槃像で、俗に「寝釈迦」と呼ばれ、寺も「寝釈迦寺」と呼ばれている。1780年(安永9年)の火災で焼失し、1817年(文化14年)に再造された。1945年(昭和20年)の空襲で首だけを残して焼失し、戦後に再再造された。
北インド・チベット仏教美術館
1991年(平成3年)に開館した美術館である。見所は、ネパールのチベット仏教僧らが製作した砂の曼荼羅である。本来は美術館開館記念として製作されたもので、開館当日に法要を行って壊すことになっていたが、そのまま保存してある。他にも10枚の曼荼羅が展示されている。
墓所
- 唱岳長音(中興)
- 空誉弾阿(唱岳長音の後を継いだ住職)
- 称専院(広島藩藩主浅野綱晟の側室)
- 和蘭矮狗玄雋(オランダ人が連れてきた小型犬)
- 八代亜紀(歌手) - 自身の菩提寺であり、銅像が建立された。
交通アクセス
- 不動前駅より徒歩5分。
脚注
参考文献
- 平野栄次 著『品川区史跡散歩 (東京史跡ガイド9)』学生社、1993年
- 「桐ヶ谷村 安養院」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ53荏原郡ノ15、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763982/67。
関連文献
- 斎藤長秋 編「巻之三 天璣之部 臥龍山安養院 寝釈迦堂」『江戸名所図会』 2巻、有朋堂書店〈有朋堂文庫〉、1927年、97,100頁。NDLJP:1174144/53。
関連項目
- 曼荼羅




