橋本 和久(はしもと かずひさ、1958年11月15日 - 2020年2月25日)は、コナミに所属していたコンピュータゲームプログラマー。コナミのゲーム内で用いられる隠しコマンド、通称「コナミコマンド」を作成した人物として知られている。
略歴
1981年にコナミに入社。当初はアーケードゲーム基板の制作に携わる。
コナミがファミリーコンピュータ(ファミコン)に参入した後、1983年のアーケードゲーム『ハイパーオリンピック』のファミコン向け移植版(1985年発売)をプログラマーとして初めて手掛ける。その後、1985年のアーケードゲーム『グラディウス』のファミコンへの移植を命じられるが、アーケード版は非常に難易度が高く自身もクリアできなかったため、ゲーム内でポーズをかけて隠しコマンド(右図を参照)を入力すると自機が大幅にパワーアップするという仕組みを入れた。このコマンドは、ファミコン版が発売された1986年当時の裏技ブームも相まってゲームファンの間で人気となり、以降のコナミのゲームでもコナミコマンドとして定番化された。また、海外でも、1988年発売の『魂斗羅』にコマンドが搭載されたことで「Konami Code」として有名になった。
2003年時点では、株式会社スターオンラインの副社長を務めている。
2020年2月25日死去。61歳没。訃報は、コナミの同僚だった作曲家の竹ノ内裕治のTwitterアカウントにて死去翌日の2月26日に公表された。コナミの海外向け公式Twitterアカウントでも追悼のメッセージが投稿されている。また、海外ではワシントン・ポストやCNNといった主要メディアも訃報を伝えている。
主な作品
- ハイパーオリンピック(ファミリーコンピュータ版、1985年)
- グーニーズ(ファミリーコンピュータ版、1986年)
- グラディウス(ファミリーコンピュータ版、1986年)
- がんばれゴエモン!からくり道中(1986年)
- グリーンベレー(ファミリーコンピュータ版、1987年) - スペシャルサンクス
- グラディウスIII(1990年)
- 沙羅曼蛇(PCエンジン版、1991年)
- パロディウスだ! 〜神話からお笑いへ〜(PCエンジン版、1992年) - スペシャルサンクス
- スナッチャー(PCエンジン SUPER CD-ROM2版、1992年) - システムアドバイザー
- リーサルエンフォーサーズ(メガドライブ版、1993年)
- ときめきメモリアル 〜forever with you〜(PlayStation版、1995年) - プロデューサー
- ワールドサッカーウイニングイレブン(1996年) - プロデューサー
- ライトニングレジェンド 大悟の大冒険(1996年) - プロデューサー
- ヘンリーエクスプローラーズ(PlayStation版、1997年) - プロデューサー
- ワールドサッカーウイニングイレブン'97(1997年) - プロデューサー
- ワールドサッカー実況ウイニングイレブン3 ワールドカップ フランス'98(1998年) - プロデューサー
- ガンゲージ(1999年) - プロデューサー
- ワールドサッカー実況ウイニングイレブン4(1999年) - プロデューサー
- ときめきメモリアル2(1999年) - エグゼクティブプロデューサー
- ワールドサッカー実況ウイニングイレブン2000 〜U-23メダルへの挑戦〜(2000年) - スペシャルサンクス
- 幻想水滸外伝Vol.2 クリスタルバレーの決闘(2001年) - エグゼクティブプロデューサー
脚注



