ラテン・グラミーの殿堂(ラテン・グラミーのでんどう、英語: Latin Grammy Hall of Fame)は、ザ・ラテン・レコーディング・アカデミー(LARAS、ラテン・グラミー賞を執り行う組織)によってまとめられ設立された殿堂で、「25年以上前にリリースされた、質的または歴史的に永続的な意義を持つレコーディング作品」を表彰する。受賞するアルバムと楽曲は、音楽学者や歴史家といったレコーディングやアートの専門家からなる審査員団によって選ばれ、ラテン音楽のすべての主要カテゴリーから選出される。
2001年、17の楽曲・アルバムが対象となり、最初の選出が行われた。その中には、サンタナによるティト・プエンテの『僕のリズムを聞いとくれ』のカバー、ハビエル・ソリスによる『サボール・ア・ミ』の演奏、レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサとスペイン国立管弦楽団によるホアキン・ロドリーゴの『アランフエス協奏曲』の1948年の演奏などが含まれる。
リッチー・ヴァレンスの『ラ・バンバ』とジョアン・ジルベルトの『想いあふれて』といったラテン・グラミー殿堂入り曲は、2000年にグラミーの殿堂入りも果たしている。スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトによる『ゲッツ/ジルベルト』は、1965年の第7回グラミー賞で年間最優秀アルバム賞を受賞した。ドン・アスピアスの 『南京豆売り』とカチャオの『キューバ・ジャム・セッションズ・イン・ミニチュア/ダウンロード』は、それぞれ2005年と2012年に全米録音資料登録簿に登録された。モセダデスの『エレス・トゥー』は、1973年のユーロビジョン・ソング・コンテストで2位となった。ブラジルのミュージシャン、アントニオ・カルロス・ジョビンは、ラテン・グラミー賞の殿堂入りを果たした最多のアーティストであり、その数は4曲である。
現時点で、2001年、2007年、2013年の3回のみ殿堂の選出が行われた。
歴代受賞者
脚注
注釈
出典




