ケビン・マーティン・ジェプセン(Kevin Martin Jepsen, 1984年7月26日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。
経歴
プロ入り前
カリフォルニア州アナハイムで生まれ、後にネバダ州リノに移る。
プロ入りとエンゼルス時代
2002年のMLBドラフト2巡目(全体53位)でアナハイム・エンゼルスから指名され、プロ入り。
2008年は北京オリンピックの野球アメリカ合衆国代表に選ばれ、銅メダルを獲得している。同年9月8日のニューヨーク・ヤンキース戦でメジャーデビュー。
2009年は開幕ロースター入りを果たしたが、4月は5試合で防御率19.29と炎上し、傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズに降格。6月にメジャーへ復帰した後は安定した投球を続け、プレーオフでも5試合に登板した。
2010年は初めてフルシーズンをメジャーで過ごした。自己最多の68試合に登板し、イニング数を上回る三振を奪った。27ホールドはリーグ2位だった。
2011年は開幕からコントロールに苦しみ、4月10日にオプションを行使されてAAA級ソルトレイクに降格。5月に再昇格した後も調子は上がらず、6月12日に再び降格。以後、シーズン終了までメジャーに復帰することは無かった。
2014年1月31日にエンゼルスと146万2500ドルの1年契約で合意した。この年は、中継ぎとして74試合に登板し、防御率2.63と安定した成績を収めた。
レイズ時代
2014年12月16日にマット・ジョイスとのトレードで、タンパベイ・レイズへ移籍した。
2015年、レイズでは46試合に投げ、防御率2.81・2勝5敗5セーブという成績を残した。
ツインズ時代
2015年7月31日に胡智為とのトレードで、ミネソタ・ツインズへ移籍した。移籍後はセットアッパー、クローザーとして、29試合に登板し、防御率1.61、10Sと好成績を残した。レイズとの合算では、ア・リーグ1位となる75試合に登板し、3勝6敗・防御率2.33・自己最多の15セーブを挙げる活躍ぶりだった。
2016年は33試合に登板していたが、防御率6.16・WHIP1.76と大いに打ち込まれて2勝5敗7セーブという内容だった。7月3日にDFAとなり、11日に自由契約となった。
レイズ復帰
2016年7月14日にレイズと契約した。レイズでは25試合に登板し、投球内容は多少改善されたとは言え、依然として防御率5.68・WHIP1.53と打ち込まれる傾向にあった。通年成績は、58試合のリリーフ登板で防御率2勝6敗7セーブ・5.98・WHIP1.67と、過去の実績とは大きくかい離した成績に終始した。オフの11月3日にFAとなった。
ナショナルズ傘下時代
2017年2月13日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった が、3月25日に自由契約となった。
6月29日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ。加入後は傘下のAAA級シラキュース・チーフスでプレーし、19試合に登板して0勝1敗1セーブ・防御率5.32・17奪三振の成績を残した。オフの11月6日にFAとなった。
レンジャーズ時代
2017年12月14日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、2018年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。3月29日にメジャー契約を結んでロースター入りした。5月21日にDFAとなり、27日に自由契約となった。このシーズン限りで現役を引退した。
投球スタイル
常時90mph台半ばを記録する速球が武器だが、制球面に課題を残す。
詳細情報
年度別投手成績
- 2018年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
背番号
- 65(2008年 - 2010年)
- 40(2011年 - 2015年7月30日、2016年7月14日 - 同年終了)
- 49(2015年7月31日 - 2016年7月2日)
- 32(2018年)
代表歴
- 2008年北京オリンピックの野球競技・アメリカ合衆国代表
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 J
- オリンピックの野球競技・メダリスト一覧
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Kevin Jepsen stats MiLB.com (英語)



